西暦の初期にローマへ伝わったガラス製造は、9世紀にドイツ・ボヘミア地方に渡りましたが。しかし原料の天然ソーダが入手困難となり、代わりにブナやシダ、その他の森林植物から得られる植物灰(カリを含む)を原料に使ったカリガラスを作り出しました。16世紀にはグラヴィール技法が開発され、18世紀には無色透明高品質のカリクリスタルが完成しました。また金を使ったルビーのような赤色や、磁器のような白色ガラスなどの色ガラスが開発され、世界最高の技術水準を持っています。
※表示価格は全て税込み価格となります。

BO021 josephinenhutte ショットグラス

Size(mm): W 45×D 45×H 69
Price:
・1900年頃と推定
・ カリガラス
・ ハンドメイド、グラヴィール、金彩
1800年代中頃にドイツに生まれたjosephinenhutteJosephinenhutteという工場の作品です。大変軽く、4弁の花びら形の形状に葡萄がグラヴィールされ、さらに彫られた模様に金彩が施されています。
 

BO019 EXBOR ビアマグ
Size(mm): W 125Φ×180×H 170
Price:
・1960〜1980年代
・ クリスタルガラス
・ ハンドメイド、カット、グラヴィール
チェコスロバキアのエーゲルマン社のEXBORブランド工芸品です。マグのハンドルと下部1|3にはカットがされ、中央部には「ケンタウルスとヘラクレス」がグラヴィールで彫刻されています。
BO020 josephinenhutte クープ

Size(mm): W 75Φ×H 112
Price:
・1900年頃と推定
・ カリガラス
・ ハンドメイド、金彩
1800年代中頃にドイツに生まれた josephinenhutte という工場の作品です。大変軽く作られており、ボウルと台は盛り上げ金彩で豪華に装飾され、ねじられたステム(脚)にも金彩が加えられています。

BO017 バッカス紋グラヴィール ゴブレット

Size(mm): W 73Φ×H 120
Price:
・年代不明
・ カリガラス
・ ハンドメイド、カット、グラヴィール
最高のグラヴィールです。深く彫り込まれたバッカスの筋肉、精緻に表現された葡萄の蔓や葉と籠。反対面の楕円形の窓は紋章を入れる為のものでしょうか、小さな磨き玉の連珠で飾られています。バッカスの上下と台部にも磨き玉やアーカンサスの葉が精密に彫られています。小さな模様の一つ一つまで大変丁寧に彫刻されていて、これ程素晴しいグラヴィールに出会ったのは初めてです。是非一度実物をご覧下さい。
BO018 モーツァルト レリーフ

Size(mm): W 110Φ×H 27
Price:
・1989年以前
・ アクアブルーガラス
・ ハンドメイド・鋳造・カット
チェコスロヴァキア時代に作られた、石膏型によって少量生産されたモーツァルトのレリーフ鋳造ガラスです。薄いブルー色のガラス生地で鋳造し前面をカットして磨いています。モーツァルトの何の記念で制作されたかは分かりません。

BO015 ふくろう文グラヴィール小花瓶

Size(mm): W 62Φ×H 156
Price:
・1900年代
・ カリガラス
・ ハンドメイド、カット、グラヴィール、金属
丸い口元と角型の台には金色の金属がはめ込まれています。真鍮または銅に金メッキしたものと思われますが、時代を経ているため輝きがなくなっています。上部に蓋があったかもしれませんが、今は失われています。
ガラスの部分は全面キレイにカットされており、大変素晴しい加工です。特にステム(脚)部周辺は念入りに仕上げられています。
ボウル部4面にはグラヴィールで模様が彫られていますが、ふくろうのようであり、アーカンサスのようであり、何らかな意味があるようでですが不明です。ちょっと珍しい作品です。
BO016 スケートをする子供のタンブラー



Size(mm): W 100Φ×H 120
Price:
・1987年代
・ カリガラス
・ カット、グラヴィール
口元の厚みが5mm以上もある厚手のタンブラーです。底部にEXBOR CZECHOSLOVAKIA のマークが入っており、またグラヴィール紋様の下部に作家のサインと1987の文字が入れられています。
グラヴィール紋様は、星と光とスケートをする子供のように見えます。 カットは底面だけで、泡もスジもないガラス生地の美しさが際立っています。

BO013 グラヴィール ビーカー

Size(mm): W 95Φ×H 120
Price:
・1800年代
・ カリガラス
・ ハンドメイド、グラヴィール
1800年代に作られたボヘミアングラスの大きなコップです。ガラス生地には細かい泡が数多く残っています。鳥かごに入っている鳥の文様と花の文様が3つづつ交互にグラヴィールされています。線は比較的太めで、真っ直ぐに描けていないのですが、帰ってそれが当時の田舎で作られた感を与えてくれます。
BO014 金赤被せ花瓶
Size(mm):W 50Φ×110Φ×H 195
Price:
・1800年代
・ カリガラス(金赤被せ)
・ ハンドメイド、カット、グラヴィール
胴には金赤を被せた八角の部分を、14ヶ所残して他を削り取っています。その金赤の上下部分にはグラヴィール模様が全面に彫られた品格ある作品です。花瓶ではなくデキャンターかも知れませんが、栓合わせ加工の跡がなく、デキャンターとしても栓の無いものであった可能性があります。口元上部に古い欠けがあります。また金赤の八角部にも欠けが2ヶ所あります。台にも菊カットが施されていますが、時代のスレがあります。しかし飾っておかれるには支障は全く無くなかなか市場に出回ることの無い逸品です。

BO011 狩猟文ジョッキ

Size(mm): W 72Φ×H 200
Price:
・1930年頃と推測
・ カリクリスタル
・ ハンドメイド、グラヴィール、
 ピューター製蓋
ボヘミアの森に銃を構えた猟師と鹿と鳥がグラヴィールでジョッキ全面に丁寧に彫り込まれています。ふたはピューター(錫)製で把手にはしっかり固定されています。カリクリスタルなので大変軽く出来ています。
BO012 ブラウングレーのレーマー杯

Size(mm): W 52Φ×H 170
Price:
・1890年代
・ ブラウングレーのカリガラス
・ ハンドメイド
典型的なボヘミアのレーマー杯で、ボウル部には楕円形のモールが入り、吹いて作られた脚台部にはリング状の凹凸の滑り止めが型で付けられています。ボウルとステムをつなぐ部分には、3つのキイチゴ(木苺)形のプランツが付けられています。

BO009 猪文ゴブレット

Size(mm): W 75Φ×H 133
Price:

・1930〜1940年代
・ カリクリスタル
・ ハンドメイド、カット、グラヴィール
ボヘミアン・グラスらしく軽いカリクリスタルに森と猪がグラヴィールされています。脚は六角の平カットが入り、使いやすいグラスです。
BO010 エアツイスト・ワイングラス

Size(mm): W 51Φ×H 200
Price:

・1930年頃
・ カリクリスタル
・ ハンドメイド、ラスター彩、金彩
ボヘミアン・グラスというより、ベネチアン・グラスの雰囲気を感じます。アンバー色のガラスのようですが、透明のカリクリスタルにアンバー色のラスター彩(虹彩)が施され、パールに輝いています。
ステム(脚)には4本スクリューのエアツイストが大変キレイに入っています。口元とプランツ(突起)には金彩があり、台にはモールが入って軽く上品な一客です。

BO007 切子杯

Size(mm): W 65Φ×H 125
Price:

・1850年代
・ カリガラス
・ ハンドメイド、カット、金彩
1800年代に流行した角型の台を持つ杯。魚子(ななこ)のカットの下は13割、脚は8割の平カットとなっており、口元は35mmの高さで金彩が内外に施されています。
BO008 グラヴィール・ビーカー

Size(mm): W 73Φ×H 113
Price:

・1991年
・ カリクリスタル
・ ハンドメイド、カット、グラヴィール
作者名と1991というサインがある比較的新しいグラスです。口元は宙吹き仕上げとなっており、底面には「JL」のモノグラムが入っています。円い画面の中には朝日と帆船と木々が彫り込まれ、画面の周囲には多数の球状の飾りが磨かれています。

BO005 女神アテナの香水瓶

Size(mm): W 60Φ×H 126
Price:

・1850年代
・ カリガラス
・ ハンドメイド、カットガラス、金彩、 エナメル彩
ボヘミアングラス特有の白色被せガラス(ホワイト・オーバー・レイ)を中央の女神アテナの部分のみを残して、他を全部削り取っています。透明部分には金彩で唐草模様が描かれ、絵にも金彩が施されています。金彩は部分的に擦れていますが、大変手のかかった1級品です。
BO006 糸巻きレーマー杯
Size(mm): W 60Φ×H 202
Price:

・1850年代
・ カリガラス
・ ハンドメイド、エナメル彩、金彩
台脚部分がラッパのように開いたレーマー杯型ワイングラス。台脚部に滑り止めとして巻きつけられたガラス糸は0.5mmほどの太さで、上から下まで1本で繋がっているという驚くべきボヘミアの職人技です。
カップ部には全体に銀色のラスターが施され、その上にエナメルと金彩で文様が描かれています。台脚部には全面に金彩があったようですが、殆ど消えて台部に僅かに残っています。

BO003 18世紀 聖杯型 ゴブレット

Size(mm): W 130Φ×H 210
Price:

・18世紀
・ カリガラス
・ ハンドメイド、グラヴィール

「鳥の図案」と「十字の図案」が丸いボウル部の4面にグラヴィールされ、部分的に磨きがかけられています。ステム(脚)は大きな台部と一体でブロー成型後にボウル部と溶着されたため中空となっており、台部の真ん中には穴が開いた珍しいつくりです。カリガラスであることもあって大変軽く出来ています。
BO004 19世紀 羊歯(シダ)紋 ゴブレット

Size(mm): W 78Φ×H 138
Price:

・19世紀
・ハンドメイド、エナメル彩、金彩
短いステム(脚)によって連結された縦長のボウル部と台には、小花とシダの葉が多色の盛上げエナメル彩で描かれ、紫色の細線で描かれた唐草模様が空間を埋めています。しかもその紫色の細線は小さな渦巻き模様の一つ一つまでが金彩で縁取りされています。シダはカリガラスの原料となった植物で、このグラスは南ドイツかボヘミアで作られたものと思います。

BO001 バラのグラヴィール ワイングラス
Size(mm): W 97Φ×H 175
Price:

・1940年代と推測
・カリクリスタル
・ハンドメイド、カット、グラヴィール

カリクリスタルで作られた軽いグラスです。ボウル部には3対のリボンと薔薇の花がグラヴィール彫刻されています。スレが見られますが口縁と台縁には金彩が施されています。まっすぐなステム(脚)は6面にカットされ、シンプルなフォルムにグラヴィールが際立っています。
BO002 葡萄のグラヴィール ゴブレット
Size(mm): W 60Φ×H 200
Price:
・1880年代
・ アンバー色と透明のカリクリスタル
・ ハンドメイド、グラヴィール
ボウル部には全面に、小さな葡萄の1粒1粒に磨きが加えられた精緻な葡萄の文様が、グラヴィールで彫り込まれています。アンバー色のステム(脚)も吹いて作られ中空になっており、ステム上部と下部のふくらみには3個づつのプランツ(円形突起)がつけられた、手の込んだ細工がされています。



※ カタログの年代表記は、 無印 ・・現代の商品 、・・ヴィンテージ、 ・・アンティーク の3つで分けております。